有機ウバ紅茶をつくる茶園の取り組み
2026/05/28産地からの情報
パルシックの有機ウバ紅茶は、スリランカのウバ州にある「グリーンフィールド茶園」でつくられています。グリーンフィールド茶園は、環境への負荷をできるだけ抑えた農業を目的につくられたプランテーションです。環境への配慮にとどまらず、そこで働く人びとの人権をまもり、子どもたちの教育や健康といった課題にも継続的に取り組んでいます。

スリランカのプランテーション事情
スリランカでは、プランテーションで茶摘みをする人たちの最低賃金(日給)が法律で定められており、年々引き上げられてきました。2015年には約700ルピーだった日給は、2025年には1,700ルピーへと大きく引き上げられました。加えて、2025/26年度の予算演説では、政府が1日当たり200ルピーを拠出する案が示されたものの、その支払いの具体的な仕組みはまだ確立されていません。さらに、雇用者には社会保障関連の支払いも義務付けられています。
こうした賃上げに伴うコストの増加に加え、気候変動や土壌肥沃度の低下による茶葉生産性の落ち込みが、プランテーション経営を一段と困難にしています。そのため、スリランカ国内の紅茶総生産量に占めるプランテーションの茶葉の割合は、徐々に減ってきています。
ウバ州のグリーンフィールド茶園の課題と取り組み
グリーンフィールド茶園 代表のドゥルカ氏によると、現在、茶園が最も力を入れているのは、気候変動への対応と地域の若者たちの仕事づくりです。プランテーションが多いこの地域では、若い世代の働き口が限られており、将来に不安を感じる人も少なくありません。そこでグリーンフィールドでは、茶葉栽培だけに頼らないプランテーション経営を意識し、ヨーグルトやフルーツバーなどの加工食品の製造や、ITを活用した農業など、新たな取り組みを進めています。若者たちがこの土地で働き、暮らし続けられるようにすることが目下の目標だそうです。
パルシックのフェアトレード
パルシックは、フェアトレード認証は取得せず、顔の見える持続可能な関係を大切にした「直接提携型のフェアトレード」に取り組んでいます。だからこそ、紅茶を生産する人びとの尊厳を損なうような取引をしていないか、消費者の皆さんに商品の背景をきちんと伝えられているか日々自分たちにも問いながら、取引を通じてかかわるすべての方と向き合っていきたいと考えています。
関連商品:
