パルマルシェとフェアトレード

パルマルシェは民際協力(市民と市民との協力という意味)とフェアトレードを主な活動内容とする、特定非営利活動法人パルシック直営のオンラインフェアトレードショップです。

パルマルシェの商品は、東ティモールのコーヒー生産者や農村女性たち、スリランカの内戦に被災した女性たち、紅茶園で働くインド・タミル人たち、小規模農家の生産者たちに寄り添って、直面している問題をともに解決し、生活の向上を図りたいという願いから生まれました。彼らが生産し、加工した産品に対して、フェアな対価を支払う市場を確保することによって、彼らの生活改善が果たされます。パルマルシェではそれらをフェアトレード商品として、生産者にとってフェアな価格で販売しています。

商品の生産や流通、消費が市場の価値だけに依存するのではなく「人間的な交流と信用に基づくフェアな取引」を大切にしています。この考えのもと、日本国内のおいしい食品や、環境に配慮したサステナブルな雑貨も紹介しています。

商品は、消費者にとって安心・安全な有機栽培・無農薬・無化学肥料で育てた素材を使用しています。普段の生活にフェアトレード商品を取り入れることでみんなの笑顔の輪が広がります。あなたもこの輪に参加しませんか?

パルシックが考える「フェアトレード」

パルシックは「人と人とが助け合い、支えあい、人間的で対等な関係を築く」ことをミッションとして世界の人と人とが対等で平等な交易を通じてつながりと信頼を広げていくことが、世界各地で起こっている紛争の抑制と、平和な世界の構築へつながると考えています。

フェアトレード商品で得た売上はパルシックの民際協力・フェアトレード事業に還元されます。

1. 生産者の生活を守り、市場につなげる

「商品の生産、流通、消費などが、市場の価格だけに依存するのではなく、人間的な交流と信用に基づく」という取引のかたちを目指して、直接的な交流、交易を重視しています。

途上国の農村、漁村の生産者たちが協力し合えるように生産者協同組合の組織を支援し、環境に配慮した生産方法や技術を指導し、そうしてできた産品を市場につなげることによって、弱い立場に立たされている生産者の生活を守ります。

継続的で安定した取引などを条件としたフェアトレード価格による商品購入によって、生産者の生活向上をもたらすものと考えています。また、市場開拓を支援することで、質の高い製品を生産する技術を身に付けた生産者が、自分たちの力で販売を拡大できる自立を促しています。

2. 手にする商品の背景を伝える

スーパーマーケットで食品や日用品を購入する生活では、そのコーヒーや紅茶がどこで、どのような人たちによってつくられているのかを知る機会が限られています。日ごろ意識せずにしているお買いもの、日常生活の中のふとした行為が、環境破壊や、貧富の格差等、社会の不均衡をもたらしている場合もあります。

フェアトレードの商品を通して、ふだん私たちが手にしている商品の背景、作っている人たちの暮らしを考える、というのもフェアトレードが果たす重要な役割のひとつだと考えています。

パルシックは生産者とのつながりを大事にし、毎年、東ティモールやスリランカへコーヒーや紅茶、ハーブなどの生産者を訪ねるツアーを開催しています。

3. 安心で安全な食品を届ける

パルシックのフェアトレード商品――コーヒー、紅茶、ハーブティー――はいずれも農薬や化学肥料をつかわずに、環境に配慮した方法で生産しています。紅茶畑での除草剤などの散布は、生産者にとっても皮膚が荒れるなどの健康障害をもたらしていますが、茶葉を直接抽出する紅茶を飲む消費者にとっても不安なものです。

生産者にも産地の環境にもやさしい生産方法で、商品を召し上がるみなさまへ、安心と安全をお届けします。