産地からの情報

【紅茶の産地から】生産者 スマナパーラさんのご紹介

「エクサ(エクサ・カーボニッカ・テー・ワガーカラワンゲ・サンガマヤ(シンハラ語で「有機茶栽培農家協働グループ」の意)」は、2011年にデニヤヤ周辺の2つの村の25世帯の農家で紅茶の有機転換に挑戦し始めました。2020年現在は5つの村に広がり、約80世帯のメンバーがいます。今回はメンバー紹介第2回目、スマナパーラさんをご紹介します。

スマナパーラさん

スマナパーラさんの家は北パッレガマ村にあり、2017年にスリランカ南部を襲った豪雨による洪水で大きな被害を受けました。パルシックは当時、緊急支援事業として支援物資の配布や家屋修復を同地域で行い、スマナパーラさんの家の修復も支援しました。その緊急支援事業を通して「エクサ」の活動に興味を持ち、2019年1月に「エクサ」に参加し同年7月から有機転換中の茶葉の出荷を開始しました。

茶畑は家から3kmほど離れたところにあり、広さは0.1ヘクタールほどです。20年くらい前に奥さんのお母さんが開墾して茶栽培を始めた畑です。スマナパーラさん自身はデニヤヤから車で30分ほどの地域で、「エクサ」の生茶葉を有機紅茶に加工しているニルミニ有機紅茶工場があるモロワカという地域の出身です。15年前に結婚して、結婚後に奥さんの家のある北パッレガマ村に移住し、茶栽培を継いでいます。結婚前はコロンボのベーカリーでパンを作っていたそうです。

スマナパーラさん、並んでいるバケツに入っているのは「エクサ」のコンポストセンターから買ったコンポストで、この後圃場に施肥します。

北パッレガマ村は「エクサ」のメンバーの大半がいるキリウェラガマ村、キリウェラドラ村、バタヤヤ村に比べると標高が低く、田んぼが広がっています。

もともと除草剤は使っていませんでしたが、化学肥料の使用による自分たちの健康被害と環境保護への関心が決め手だったそうです。有機転換することによって、短期的には収穫量そして収入も減ることは理解したうえで、続けていきたいと思っていて、周辺の親戚にも有機転換するように誘っているそうです。 

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