Story2 アールグレイ紅茶をつくる人

アールグレイ紅茶/ルフナ紅茶の茶葉は、スリランカ南部デニヤヤの4つの村(キリウェラガマ村、キリウェラドラ村、バタヤヤ村、パッレガマ村)に住む約80世帯の農家さんたちのグループ、エクサ(Eksath Karbonikka Tea Waga Karuwange Sangamaya = United Organic Tea Cultivate Association; 有機紅茶栽培共同グループ)によって栽培されています。エクサは「有機栽培に挑戦したい!」という農家さんの声をもとに、2011年立ち上げられた共同出荷グループです。「除草剤を長年使用して手が荒れる」「安心して子どもを畑や庭で遊ばせることができない」という状況を変えるために、農家さんたちは様々な課題に向き合いながら、化学肥料や農薬を使わない茶栽培に挑戦しています。茶葉は2015年に有機JAS認証を取得しました。

生産者の声

リーラさん(南パッレガマ村)

2017年の洪水の際、パルシックとエクサによる被災者支援活動を見たのがきっかけで、有機紅茶栽培を行っているエクサの活動を知りました。以前から化学肥料や農薬を使うことで自然の力や健康への悪影響に不安を感じていたので、2017年11月にエクサに参加しました。有機転換後の一定期間の収穫量低下への心配や、化学肥料よりも頻繁に施肥が必要なコンポストを圃場まで運ぶ大変さを感じていますが、有機転換によって収入の向上と安全で持続可能な茶栽培につながることを期待しています。まずは所有している茶畑の一部から有機転換を始めましたが、将来的にはすべての圃場で有機栽培をしたいと考えています。

アショーカさん(キリウェラガマ村)

パルシックの事業で牛の配布をうけて、自分の土地に小さなコンポストおよびバイオガスプラントを作りました。それと同時に牛の育て方、液肥や堆肥の作り方、適切な施肥方法の研修も受けました。

その後日々の農作業や牛の世話を通して、自分の茶畑に合った施肥の仕方や配合について色々と試してきました。失敗しましたが、やっと茶の生産量も昔のように戻りました。今では、周辺地域の農家さんたちや政府関係者が家の畑や牛舎を見学に訪れることも多く、地域での有機農業に関する関心の高まりを実感します。

(アショーカさんは、画期的かつ継続的な挑戦を評価され、スリランカ政府農業省により優良畜産農家賞を2016年に受賞しました!)

ダヤセーナさん

政府経済開発省にホームガーデンの作物の生産性が高い農家として、2016年に表彰されました。有機栽培ホームガーデンの普及は政府の方策であることからも、訪問者が方々より来て、ダヤセーナさんのガーデンを参考にしています。「庭では78種類の作物をすべて有機栽培で育てています。自家用にも使いますが、多くは販売しています。作物ごとの収入をノートに記録しています。茶葉の有機転換は、パルシックの事業に参加してから。生産量は以前よりまだ少し低いですが、環境が良くなって、子どもが庭にあるものを手で触り、安心して食べられることは何にも代えられません。

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