大事な地域の水源をまもる紅茶づくり
産地のデニヤヤは世界自然遺産に登録されている「シンハラージャ森林保護区」のふもと、見渡す限り山や森の広がる多様性の広がる美しい地域です。この森林保護区は、地域の大事な水源地帯でもあります。しかしながら、この地域で広がっている一般的な茶栽培は、森を崩し、単位作物を植え、化学肥料や農薬を使い、地域の生態系を崩す原因といわれます。エクサのメンバーは、大切な環境を守るためにも、できるだけ負荷をかけない紅茶づくりを始めました。同時に、子どもたちへの環境教育なども行っています。
地元で頼りにされるエクサの存在と日本からの後押し
2017年5月末、スリランカ南部広域で豪雨による大規模な災害が発生しました。エクサの活動地域でも、洪水・土砂崩れによる家屋や畑の損壊被害を受けました。発災した翌日、エクサはグループが寄合所をつくるための貯金を原資に、緊急の支援物資の調達・配布を決めました。食糧、日用品、マットレス、子どもを対象にした文房具などを、地元のお店で買い集め、被災した地域の人びとに配布しました。
実はこの災害とエクサの対応を日本の紅茶のお客さんやパルシックのサポーターへ伝えたところ、寄付が集まり、結果的にエクサの支出は補填されました。
さらに、この時のエクサの行動をみていた地域の紅茶農家さんが、エクサが日頃から茶の有機栽培に取り組んでいることを知り「メンバーになりたい!」と声があがりました。

