産地からの情報

パルシック パレスチナ駐在スタッフより、マジョール・デーツのご紹介

パレスチナ西岸地区から緊急輸入したマジョール・デーツは、おかげさまで大好評をいただいています!
ジェリコ県の農民が、ヨルダン渓谷で栽培したデーツです。ナツメヤシの果実を乾燥させたデーツは、黒糖のような濃厚さとやさしい甘みがあり、しっとりした食感です。朝食にも、おやつにも、小腹が空いたときにもさっと栄養補給ができるのでおすすめです。
デーツがお好きな方は、最高品種といわれるマジョール・デーツを、そしてデーツを召し上がったことがない方もアラブ諸国では定番のドライフルーツを、ぜひこの機会にお試しください!

パルシック パレスチナ駐在スタッフより、マジョール・デーツのご紹介

2023年10月7日に始まったパレスチナ・ガザ地区へのイスラエルによる大規模攻撃から15か月を経て、2025年1月にイスラエルとハマスの間で段階的な停戦合意が成立しました。パルシックは2023年11月以降、食料や衛生用品の配付など、さまざまな緊急支援を実施しています。停戦合意は成立したものの、恒久的な停戦には至っておらず、停戦が維持されるのか懸念する声が多いのが現状です(2025年3月10日時点)。パルシックは現在も避難生活を余儀なくされている人びとへの緊急支援を行っています。引き続き、皆さまの温かいご支援をお願いいたします。

パルシック パレスチナでの緊急支援

ガザ地区で未曽有の人道危機が世界の注目を集めていた陰で、パレスチナ・ヨルダン川西岸地区にもイスラエル占領軍が侵攻し、約4万人の西岸のパレスチナ人が国内避難民となっています(2025年1月時点)。また、イスラエル政府は西岸地区での違法入植地の拡大を急速に進めています。こうした状況の中、パルシックはヨルダン川西岸地区のジェリコ県でマジョール・デーツを生産するパレスチナ農民を支援するフェアトレード団体「アル・リーフ」と協力し、パレスチナ産のマジョール・デーツの緊急輸入・販売を開始しました。

アル・リーフ・カンパニー About Us

デーツとはナツメヤシの果実で、その中でもマジョール・デーツは、果実の大きさ、柔らかさ、コクのある豊かな味わいで世界的に高く評価されている品種です。パレスチナが位置する西アジアは、紀元前からデーツの栽培が盛んだったと言われています。ただし、この地域にマジョール・デーツの本格的な栽培を導入したのはイスラエルでした。1967年の第三次中東戦争によって、イスラエルはヨルダン川西岸地区を占領し、肥沃なヨルダン渓谷の土地をパレスチナ農民から奪い、イスラエル人入植者にマジョール・デーツの栽培を奨励しました。その後、1990年代に「アル・リーフ」の姉妹団体である「パレスチナ農業復興委員会」が、イスラエル人入植者からマジョール・デーツの苗を入手し、ジェリコのパレスチナ農民によるマジョール・デーツ栽培が始まりました。この取り組みはパレスチナ農民の生計向上だけではなく、パレスチナの土地をイスラエルによる入植拡大から守る抵抗でもあります。占領下でのマジョール・デーツ栽培には様々な困難があります。ジェリコは乾燥地帯ながら農業に必要な水がある地域ですが、イスラエルはパレスチナ農民に対して水の利用を厳しく制限しています。また、イスラエル軍の検問所が頻繁に封鎖されるため、収穫した果実を出荷するための輸送コストが高くなります。

皆さんと一緒に、マジョール・デーツを食べることで、占領下でさまざまな困難に直面しながらも生産を続ける農家を支え、パレスチナ人の抵抗に連帯していきます。

(パルシック パレスチナ事業担当)

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