チームワークで早くも到着! コーヒー生豆2023年ニュークロップ

あかい

マウベシコーヒー生産者組合、通称コカマウ組合のある東ティモールのマウベシでは、本来乾季であるコーヒーシーズンに入っても長雨が続きました。その影響を受けて、コーヒーチェリーの収穫やその後の加工作業、パーチメントの集荷作業は困難を極めました。そんな中でも、昨年度の生豆が既に品薄となっていることを受け、例年よりも早く日本のお客様に届けるために、輸出までの準備に東ティモールのスタッフが総力をあげて、日本のコーヒーシーズン前に第1便目を到着させることができました。

こちらの写真は、マウベシ中心部より集落へパーチメント(コーヒー豆の周りの薄茶色の皮がついている状態)の集荷に向かうパルシック号です。マウベシからパーチメントが運び込まれた首都ディリの二次加工場では、出荷までのデッドラインに間に合わせるべく、せわしなく積込の準備を行いました。

8月に東ティモールの首都ディリを出港した第1便の船はシンガポールを経由して日本に入港し、9月20日に横浜港で荷下ろしをしました。第1便の生豆は、麻袋の内側に“エコタクト”という、余分な空気の流入を防ぎコーヒーを劣化や害虫から守る環境に配慮して作られた保存袋に入っています。1袋30kgの重量があるので、荷下しの際は手鉤(てかぎ)という道具を使用し1袋ずつコンテナから降ろすのですが、エコタクトに入っているものは袋の破れを防ぐために手鉤を使用せずに作業します。麻袋に貼っている赤白のシールには「No hook(=手鉤使用禁止)」と書かれています。

コンテナからベルトコンベアへ載せられた麻袋は、途中落差のある別のベルトコンベアに180度回転して載せ替えられ、重量計を通って倉庫内に運ばれます。途中で回転することで、麻袋の表だけでなく裏面もくまなく点検することが出来ます。今回は麻袋も、その中の生豆も、とても綺麗な状態で日本に届きました。

カフェ・ティモール(豆・粉・ドリップコーヒー)の原材料は、2023年10月中に切り替わる予定です。

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