高校生へのフェアトレード出張講座で青森へ!

ロバーツ

東京では早くも真夏到来・・と思える6月半ば、青森県八戸市に行ってきました。あたり前の様に半袖で新幹線を降りると、なんと爽やかで涼しい(私以外はみんな長袖だ)、着いた瞬間から心うきうきとなりました。

パルシックは高校や中学校から「文化祭でフェアトレード商品を取り扱いたい」などのお問い合わせを、年に10件くらい受けます。この数ヶ月前に、青森県の八戸工業大学第二高校の渡辺先生から「学祭でフェアトレード商品を取り扱うにあたり、事前に生徒のフェアトレードへの理解を深めたく、出張講座は可能でしょうか」というご連絡をいただきました。パルシックは、関東近郊の学校へ出張講座にお伺いすることがあるものの、青森県には足を運んだことはありませんでした。青森県の高校生へ直接フェアトレードのお話をできる貴重な機会、日程調整をお願いした上で、ありがたく引き受けさせていただきました。

さて、講座の当日。

放課後の時間を使った生徒さんたちの自主参加の講座だったのにも関わらず、30人が参加してくれました。今回は、前半にフェアトレードのワークショップ、後半に東ティモールのフェアトレードコーヒーのお話をしました。ワークショップは、シミュレーションゲームを通じて経済のグローバル化が引き起こすさまざまな問題を体感して、フェアトレードが果たす役割、日本で暮らす私たちができることを一緒に考えようというものです。

実際のワークショップでは、6グループに分かれそれぞれが国であると仮定し、製品を作って、時に他の国と協力をしたり交渉したりし、お金をできるだけたくさん稼ぐ、という内容です。生徒さんたちは、固定観念なく、クリエイティブに、協力をしながらワークショップに参加くださいました。これからの時代を担っていく若者のたくましさ、しなやかさを垣間見た気持ちでした。

当日の質問では「フェアトレードを行う上で難しいと感じたことは?」「実際に東ティモールのコーヒー農家さんに会いに行ってみたい」などのご質問やコメントがありました。

世界のこと、社会問題のことを生徒さんへ理解してもらうよう、積極的に励んでおられる高校の先生方にも出会うことができたのがとても嬉しく、学びでした。フェアトレードやパルシックの活動が少しでも生徒のみなさんの心に残ることを願います。学祭のご成功をお祈りしています!

ちょっと寄り道、青森県のコーヒー屋さん

今回の講義の翌日、新青森駅から車で20分ほどにあるお取引先「コーヒーカラーズ」を訪問しました。「おいしいものは毎日飲みたい。毎日飲みたくなるものが本当においしいもの」をキャッチコピーに、店内でローストされる新鮮なコーヒーを購入できます。店内のフリースペースでは、コーヒーを飲みながらゆったり焙煎の様子を眺めることもできます。コーヒー業界に長く関われてきた店主の木村希土さんから、市場のこと、産地のこと、積雪のこと(冬になると毎年1メートル超えの積雪で、除雪の壁や山は3メートル以上になることも!)などいろいろなお話を伺いました。おいしいコーヒーを飲みつづけるためにも、コーヒー生産者のみなさんへ、感謝と畏敬の念を持って対等な人間として寄り添っていきたいというメッセージをいただきました。

コーヒーカラーズ
http://www.coffee-colors.com/cafe.html

クラウドファンディング『Don’t stop Alaka アラカを止めるな!』(2023年7月31日まで!)
https://readyfor.jp/projects/122312

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