コーヒー麻袋のデザインが変わりました

ロバーツ

突然ですがみなさんは、世界中のコーヒーの産地から、世界中の消費地に、コーヒー生豆がどんな物に入って届くかご存知ですか? そうです、コーヒー焙煎屋さんなどで見かけるアレ、麻袋です。産地や商品によって異なりますがだいたい1袋に20kg~69kgの生豆が入って届きます。(69kg? 書き間違えではなく、重すぎるのは輸送現場などで働く人に負担をかける、という理由で産地の法律などで70kg以上は禁止となっているためです)。我らがカフェ・ティモールは1袋30kg入り。体の小さなアジア人に運びやすい重さと聞いています。

ちなみに、木箱やグレインプロ(穀物の鮮度を保つために開発されたプラスチック製袋)に入れられて輸送される生豆もあります。

麻袋には、生産者や生産国、コーヒーの特徴など、必要な情報が分かるように印字されています。ときには、コーヒーチェリーの絵、生産地のシンボルとなる動物や山の絵、団体のロゴなどが印刷されている麻袋もあり、注目してみるととてもおもしろいです。余談ですが、袋の匂いも独特です。草や土や発酵臭などが混ざったような……。個人的にはこの匂いを嗅ぐと「東ティモールとつながっている」と強く実感できて好きです。

今までのカフェ・ティモールの麻袋は、鮮やかな青と赤のインクで「COCAMAU(以下コカマウ)」「ARABICA」などの文字が描かれていました。シンプルですがバランスが絶妙で、目を引くデザインです。

“今までの”……、そうなんです。この度、麻袋のデザインが変わりました!
(2020年度に出荷されたコーヒー生豆の一部より、切り替わっています。)

パルシックの現地会社、Peoples Trade Company (以下PTC)が2015年に自前の倉庫を作った際、コカマウから買い取ったコーヒーを保管する以外に、東ティモールで良いコーヒーを作っている他の生産者さんたちともつながりたい、という夢を持ちました。コカマウ以外のコーヒー生産者組合とも「BEAN CONNECT」という共通ロゴを使ってアピールできるようなデザインにしようと考え、刷新されました。

このデザイン制作には、Catholic Relief Services(CRS)というアメリカ系援助団体の事業としてデザイナーさんが関わってくださり、PTCの想いを形にしてくれました。いくつか出してくださった案の中から、PTCでコーヒーに関わる東ティモールのスタッフたちが選んだ栄えあるものがこちらです。

写真では見えにくいかもしれませんが、コーヒーカップの中に生豆とBEAN CONNECTの文字があります。生豆(生産者)からカップ(消費者)までをぐるりとつなぐ、そんなデザインになっています。

P.S. 今年はコカマウのコーヒーがこの20年でいちばんの豊作です。この機会に多くの方に「カフェ・ティモール」を味わっていただきたい! と願いをこめ、Instagramで #コカマウ大豊作2021 キャンペーンをおこなっています。キャンペーンのギフトに、まだParMarcheでは販売されていない新しい麻袋が入っています!
皆さまのご参加をお待ちしています。(※キャンペーンは終了しています。)

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