フェアトレードショップ ParMarche「パルマルシェ」

ハーブの薬効とアロマ・ティモールの楽しみ方

薬剤師で、グリーンフラスコ株式会社の代表でもある林真一郎さんに、パルシックの新商品・東ティモール産ハーブティー『アロマ・ティモール』の薬効とオススメの飲み方について、お話を伺いました。

林 真一郎さん

薬剤師・臨床検査技師、グリーンフラスコ株式会社代表 東邦大学薬学部薬学科卒業。1985年グリーンフラスコ株式会社設立。医師・鍼灸マッサージ師・助産師・薬剤師などとネットワークを作り、情報交換を行いながらホリスティック医学としてのアロマテラピーやハーブ療法の普及に取り組んでいる。 東邦大学薬学部客員講師、静岡県立大学大学院非常勤講師、日本赤十字看護大学大学院非常勤講師。

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アロマ・ティモール ~東ティモール産無農薬ハーブティー~

私は自由が丘でハーブのお店を開いています。専攻は薬学なのですが、ずっと新薬の方は離れて専らハーブに取り組んでいます。お店ではパルシックのフェアトレードのコーヒーや紅茶を取り扱っています。私はコーヒーも紅茶も大好きで、いつも飲んでいます。そして、フェアトレードのハーブティーが発売されてとても喜んでいる一人です。

『アロマ・ティモール』という名前ですが、素晴らしいと思います。なぜなら、通常『ハーブ・ティモール』にしそうなところを(ハーブ・ティモールという案 もあったそうですが)、『アロマ・ティモール』としたということは、現地のハーブの香りが非常に強いということです。質の高いハーブは「香りが強い」「色 が濃い」「味がはっきり残っている」という特徴があります。苦いハーブは苦い、渋いハーブは渋い、と、ハーブの力強さは香り・色・味に現れます。なので、今回のフェアトレードのハーブもとてもパワフルなハーブだと思われます。

ハーブの定義と薬の歴史

ハーブは“生活に役立つ香りのある植物”というのが、基本的な定義です。“生活に役立つ”ということが大事で、ちょっと飲んだり、食べたりしただけで死んでしまうような毒のあるものはハーブとは言いません。また人間が住んでいない、高い山の上に生えているものはハーブとは言いません。あくまでもハーブは “人間の生活と共にある”、そういうものをハーブといっています。昔から料理・染めもの(ハーブ染め)・化粧品として、最近はガーデニングとか、変わった ところだと宗教的な儀式、宗教の場面でも使われています。

メディカルハーブはハーブの多様な活用領域のうち、健康管理の分野での活用を言います。日本には医薬品がありますが、世界とか地球規模で考えると医薬品が供給できている国は非常に少なく、いわゆる先進国、お金がある国だけが使用しています。地球の4分の3位は、今でもハーブを使って病気の治療や予防を行っています。私は、医薬品を白い薬、ハーブを緑の薬と呼んでいます。日本には白い薬、緑の薬の両方があります。そして、いわゆる途上国は今も緑の薬を使用していて、それがかなり信頼できるものなのです。つまり、人類が生まれてからずっと、今以上に病気や怪我があったでしょうから、それを全て身の周りのハーブでケアしてきました。それと、白い薬と緑の薬を分けましたが、白い薬の歴史をさがのぼると、大元は緑の薬なのです。

アスピリンという薬がありますが、元はメドースイートやホワイトウィロウ(ヤナギ)が自然の緑の薬としてあって、その中から一番強い成分を取り出して合成し、医薬品になっています。アスピリンが合成して売り出されたのが、1899年です(意外に新しいですね)。つまり、アスピリンという一番世界で使われていて、歴史のある薬でさえも1899年なのです。

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繰り返しますが、大昔からつい最近まで自然のハーブでいろいろなケアをしてきました。今でも病院で使っている薬も含め、新薬も4分の3くらいは、元はハーブです。古い薬だけでなく、最先端の抗がん剤なども元はハーブで、そのほかにもたくさんあります。日本の場合は、医薬品が供給されていますが、皆さん感じ られているように最近緑の薬が注目を集めています。西洋医学・伝統医学・自然療法を視野に入れて、緑の薬と白い薬を場合によっては併用し、このことを統合医療といいます。そのようにまた緑の薬が復活し始めています。なぜかというと、病気の質が変わったのです。いわゆる伝染病は日本ではカタがついて、現代は生活習慣病、心の病、うつなど、老化か病気か分からない症状が増えています。このような場合には医薬品よりもハーブの方が、実際、有効性があって見直されています。これからハーブがどんどん利用されてくると思います。

また、ハーブには色々な種類がありますが、ハーブ共通の一番優れた薬効は“アンチエイジング”ということです。最近ではメディアにも取り上げられていますが、いつまでも若く美しく…そういう要望に対してハーブが非常に良いということが、かなりはっきりしてきました。 アロマ・ティモール 3種の薬効

ツボクサには英語の名前、現地の名前・学名・国際名・和名いろいろあり、ゴツコラ・センテラともいいます。アロマ・ティモールの3種類の中で私が一番注目しているハーブで、日本ではあまり知られていません。

効能を分かりやすく言うと、 ・脳のアンチエイジング ・頭の働きを活性化させる ・静脈の保護、生活の場面でいうと“むくみ” → 静脈から水が漏れでることでむくむ → 一日が終わると靴が脱げない、など、筋肉が少ない女性に多い症状

興味深い使い方としては、
・エコノミー症候群、ロングフライト症候群 → 血栓が細い血管をつまらせると危ない
・女性の場合、コラーゲン合成を促進 → コラーゲンを皮膚(外)から吸収するのが難しい → コラーゲンを作る働きを活性化し、刺激してコラーゲン合成の働きを促す

『さわやかな目覚めのハーブ』というキャッチコピーになっていますが、まさにそういうポイントの薬効です。

現在では研究という手段がありますが、そういう科学的な手段をもたない昔の人もツボクサをちゃんと理にかなった使い方をしていました。ではなぜ、昔の人に用法が分かったのでしょうか?面白いのですが、象徴論や、シンボリズム、植物の姿・形が効能効果を表していると考えたのです。昔の人は植物の外見をじっくりと見て観察し、働きを類推しました。ツボクサは赤みを帯びた細長い茎なのですが、それを静脈、血管の不調と結び付けたのです。

次は、アボカドとライム。アボカドは“森のバター”と言われるように、栄養たっぷりでビタミンEが豊富です。葉っぱにもそのような栄養が含まれていま す。ライムは西洋菩提樹、リンデンバーム、ライムツリーと呼ばれている植物ではなく、柑橘系の葉っぱ、ミカン科のライムの葉っぱを使っています。ツボクサは静脈と特定しましたが、アボカド葉とライム葉は、合わせることによって血管のアンチエイジングになります。血管は血液を流しています。酸素を送り届ける道で酸化しやすく、血管から老いていきます。動脈硬化は、血管の老化といえます。ライムのリーフにはすぐれたフラボノイドが入っていて、血管を守ります。 ライムリーフはおなかの調子を整えるハーブで、メタボ予防に非常に良いのです。

アロマ・ティモールのオススメの飲み方

ハーブティーの飲み方は、あまり難しく考える必要はなく、紅茶の淹れ方と同じと考えていいと思います。基本は、茶葉に熱湯を注いで3分間抽出します。嗜好 品だから、濃いめが好きとか薄めが好きとかあるので、お好みで調節してみてください。基本的には抽出温度と抽出時間がポイントです。ハーブティーというと ガラスポットでなくてはいけないと思われがちですが、そんな事はありません。日本のハーブは誤解されがちで、贅沢品と思われていますが、本当はかなり生活 に密着したものです。急須で淹れても全然かまいません。今晩から煎茶を淹れる代わりに急須を使ってハーブティーを淹れてみてください。ガラスより肉厚の陶 器の使用は、むしろ良いのです。

アレンジメニューとしては、牛乳と合わせる・ジュースと合わせるなど、色々やってみてください。たとえば、90%ツボクサ+10%オレンジジュースなど。両方とも植物性なので相性がいいのです。

フレーバーティーとしては、合成の香料をつけるのではなく、フェア―トレードの紅茶とハーブをブレンドしてみてください。コーヒーとハーブのブレンドもオススメです。コーヒーも立派なハーブです、コーヒーの実ですから。

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コーヒーをドリップするときに、ツボクサ&ミントを乗せます。もしくは、ドリッパーの下にハーブをいれておくと濃く抽出できます。カフェインとツボクサ&ミントはすごく脳機能が活性化するので、敵なしです。ただ、カフェインが入るのが嫌な方にはオススメしません。

また、熱湯で抽出して冷蔵庫に入れて、冷やしてアイスハーブティーとしても楽しめます。私自身は体に不調のある方にあったかいお茶をオススメしますが、健康な方はこれから暑くなるのでアイスハーブティーで飲んでみてください。

バジルと同様に、食材・料理・お菓子作り・スイーツとしても使えると思います。ひとつは熱湯抽出して混ぜる方法、もうひとつは、パウダーにしてそれをクッ キー、パン、ケーキに混ぜる方法があります。美味しいものができますので、お菓子作りが好きな人、料理が得意な人は試してみてください。いろいろと試してみて、自由にやっていただいて、創造性を発揮して、パルシックの3種類のアロマ・ティモールを、思ってもみないような楽しみ方ができたらいいなと思っております。

最後に

最後に、もう一回総合的なお話をすると、ハーブティーは病気の予防や健康のために飲まれる事が多いのですが、では、そもそも健康とはなんでしょうか。

現代医学・西洋医学は、残念ながらあまり健康の定義をもっていません。しいて言うならば、病気は健康でない状態で、健康は病気じゃない状態のことです。 伝統医学・自然療法の歴史を見てみると、薬がない時代に病気や怪我をした人々は、植物の力を借りて病や傷のケアをしていました。地中海沿岸のラベンダー・ ローズマリー、インドではアーユルヴェーダ(主にゴツコラ)という療法で、オセアニア・アメリカ大陸先住民も、東アジアのバリではジャムウといった療法で、また日本でも植物療法の歴史があります。

伝統的な植物療法は「心と身体がちぐはぐになってしまってはいけない、調和しているべき」と考えています。心と身体は、人間、自分と自分の家族、地域とエ リアにつながっていきます。逆に、病気とは何かというと、心と身体が離れ、人と人との絆が切れてしまうことをいいます。治療はそれらを結びつけることをし ます。植物療法は今の日本の医療と反対で、日本では病院に行けば患者を隔離する方向で考えます。 しかし途上国では、病人がいると皆が集まり、もう一度輪の中に入れてあげます。“離れ離れなったものをもう一回繋げる”というのが昔ながらの定義なのです。そして、その際にハーブが非常に役に立つ、ということで、昔からハーブは使われ続けてきました。

薬は、身体に作用します。その一方で、ハーブは明確に心と身体の両方に働きかけ、調和させることができます。それがハーブの役割のひとつでもあるのです。 ハーブは心と身体をつないでヒトの健康を回復すると共に、個人と地域、東と西の世界をつなぎ、社会の健康や地球の健康を回復するのです。

 

*アロマ・ティモールはグリーンフラスコでもお求めいただけます。

グリーンフラスコ 自由が丘店

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